こんにちは、サイドジョブ新聞編集部です。

今回検証するのは、「資産形成プロジェクトゼロワン(ZERO ONE)」という投資のプロジェクトです。

「AIにまかせるだけで、はじめての人でも資産形成ができる」

広告にはそう書かれていました。

編集部が広告の中身や運営元まで実際に調べましたので、その結果をお伝えします。

ゼロワンへの出資・システム購入は、おすすめできません。

AIが何をどう運用するのかが説明されず、実際にお金を受け取る会社が海外法人で責任の所在もあいまいだった投資だったからです。

この記事を最後まで読んで、落ち着いて判断してください。

資産形成プロジェクトゼロワンは詐欺なのか

ゼロワンのファーストビュー。『知識ゼロから始める資産構築の最適解』『初期費用1万円から24時間利益を狙う』と書かれている

ゼロワンは、詐欺と言い切ることはできません。

ですが大切なお金を預ける価値はない、というのが編集部の結論です。

理由はシンプルで、「AIがどうやって利益を生むのか」という肝心の仕組みが、どこにも示されていないからです。

「AIが自動で」「知識ゼロでも」。

聞こえのいい言葉は並んでいますが、実際の売買の記録も、運用の中身も伏せられたまま、まずは登録へと案内されます。

編集部 編集部

中身のわからないものに、先に大きなお金を預けるのは避けたいところです。

投資の世界に長く身を置いてきた立場から言えば、「AI」という言葉だけで中身を語らない広告には、まず一歩引いて向き合うべきです。

皆さんは急いで出資などせず、この先を読んで判断してください。

資産形成プロジェクトゼロワンとは

『ゼロワンシステムの4つの特徴』として運用資金は1万円からOK、投資知識は一切不要などと並んでいる

ゼロワンは、AIを使えば自動で資産が増えていくと案内される投資のプロジェクトです。

広告には、こう書かれていました。

AIにまかせるだけ。あなたは何もしなくていい。ゼロからイチを生み出す資産形成

ゼロワンの広告より

さらに、「参加できるのは今だけ」「人数限定」と枠が区切られ、その場で登録するよう促す作りになっています。

正直に言えば、「AIにまかせる」という言葉だけで、何にどう投資するのかは何ひとつわかりません。

株なのか、為替(FX、外国のお金を売り買いする取引)なのか、仮想通貨(ビットコインなどのデジタル資産)なのか。

運用の対象すら、広告を最後まで見ても出てきませんでした。 『利用者が稼ぐまでの3ステップ』。システムをダウンロードし、30分で初期設定し、稼働ボタンをタップするだけと図解されている

編集部 編集部

本当に増える仕組みがあるなら、まず「何で運用するか」を説明できるはずです。

資産形成プロジェクトゼロワンに登録するとどうなるのか

『利用者が稼ぐまでの3ステップ』としてダウンロードから稼働までの流れが図解されている

編集部が広告の流れを確認したところ、入り口はメールアドレスの登録でした。

その後は動画を見せられ、最終的にLINEの追加へと案内されます。

LINEを追加すると、そこから「ゼロワンシステム」という有料のシステムを買うよう、くり返し勧められる作りだと見られます。

つまり無料で始まるように見えて、本当の入り口は高額なシステムの購入だということです。

そして、そこで語られる「実績」も、具体的な数字の裏づけがはっきりしないものが目立ちました。

「参加者が続々と成果を出している」といった言葉は並びますが、誰がいつ、いくら増やしたのかという肝心の記録が、どこまで進んでも出てきません。

最初に見せられた「AIにまかせるだけ」という言葉と、実際に求められる高額な出費との間には、大きな開きがあると言わざるを得ません。

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ここが確認できなかった点

AIが実際にどんな売買をして、過去にどれだけの成績を出したのか。

その記録が、購入前の段階では一切示されていませんでした。

先に中身と成績を見せてから判断させるのではなく、登録を済ませてから購入へと案内される流れです。

読者としては、入る前に運用の実態がわからないという点に注意しておきたいところです。

資産形成プロジェクトゼロワンの費用と稼げる根拠は

ゼロワンシステムの販売価格が298,000円(税込)、FX・仮想通貨・ゴールドの自動売買システムと記載されている

編集部が調べたところ、「ゼロワンシステム」の価格は298,000円とされていました。

無料の入り口の先に、この高額なシステムの購入が待っている形です。 別ドメインの料金ページ。有料教材が198,000円からと記載され、広告ページ表示の298,000円と金額が食い違っている

問題は金額そのものではありません。

その30万円近い費用に見合う成果が確認できるのかが、まったく見えないという点です。

投資である以上、「絶対に増える」「マイナスにならない」ということは、この世に存在しません。

AIを使おうと、相場が下がれば損失は出ます。

それなのにゼロワンの広告では、損をする可能性についての説明がほとんど見当たりませんでした。

かりに30万円を払ってシステムを手に入れたとして、それを取り戻せる保証はどこにもありません。

払う金額ははっきりしているのに、返ってくる見込みは示されない。

これでは、お金を投じる判断のしようがありません。

さらに気をつけたいのは、こうしたシステム販売では、購入後にさらに上位のプランやサポート料を求められる例が少なくないという点です。

「もっと成果を出すには追加の設定が必要」といった案内で、30万円が入り口にすぎなかったというケースも報告されています。

最初に示された金額だけで済むとは限らない、と身構えておくのが賢明です。

編集部 編集部

利益の証拠を出さずに先に30万円を求めるのは、順番が逆です。

資産形成プロジェクトゼロワンの口コミ・評判は

『ご利用者様の声』として『本当に知識不要でした』などの体験談が並んでいる

実際の評判も気になるところなので、ネット上の声を確認しました。

複数の投資検証サイトで、ゼロワンや同じ流れの投資について、次のような指摘が見られました。

AIで自動と聞いて始めたが、結局は高額なシステムを買わされそうになった

ネット上の口コミより

実績の画面は見せられたが、自分の口座で同じように増えることはなかった

ネット上の口コミより

良い評判、つまり「このAIで安定して資産が増えた」という具体的な成功談は、編集部が探した範囲では見つかりませんでした。

増えた声がなく、疑問の声ばかりが並ぶ

この時点で、慎重に見ておくべき投資だと言えます。

投資の口コミには、宣伝目的で書かれたものも紛れ込みます。

それを差し引いて見ても、自分の口座で本当に増えたという確かな報告が一件も見当たらないのは、判断材料として重く受け止めておくべきでしょう。

「AIが」「自動で」という言葉の華やかさと、実際の利用者の声の静けさとの落差こそ、いちばん正直な情報だと編集部は考えます。

資産形成プロジェクトゼロワンの運営会社と特定商取引法は

特定商取引法の表記。販売業者がシンガポール法人IDEAS GROVE PTE.LTD.、所在地もシンガポールと記載されている

有料のシステムをネットで売る場合、特定商取引法(ネット販売のルール)にもとづいて、販売する事業者の名前・住所・連絡先を表示することが義務づけられています。

編集部が特定商取引法の表示を確認したところ、販売業者はシンガポールの法人「IDEAS GROVE PTE.LTD.」と記載されていました。

国内で島田慎次という人物の名前で案内されているのに、実際にお金を受け取る事業者は海外法人で、日本国内の拠点は示されていません。

確認項目記載内容
販売業者IDEAS GROVE PTE.LTD.(シンガポール法人)
所在地シンガポール(国内拠点の記載なし)
担当者LOH YAN NI, JANICE
販売価格198,000円〜(広告ページの表示は298,000円)

しかも、広告ページのドメイン・料金を記したページ・特定商取引法のページが、それぞれ別々のドメインに分散していました。

実態をひとつのサイトで確認させない作りになっており、責任の所在が追いにくくなっています。 ゼロワンシステムの販売価格298,000円が表示された広告ページ。料金ページの198,000円とは別の金額になっている

さらに、ゼロワンの広告や連絡先の作りは、過去に確認された「アイランドセブン」系列の投資広告と、よく似た特徴を持っていました。

同じ運営元が名前や見せ方を変えながら、次々と似た投資を出しているとみられ、冷静に見ておくべきところです。

編集部 編集部

会社情報を他のサービスと使い回している時点で、信用は大きく下がります。

なお、AIによる自動売買をうたって出資を集める行為には、金融庁も「無登録の業者による勧誘」への注意をくり返し呼びかけています。

こうした投資のトラブルは、国民生活センターにも相談が寄せられています。

編集部が確認できなかったこと

運営会社の実態が、別サービスとの使い回しにより確認できませんでした。

AIの運用実績を示す記録も見つかりませんでした。

ゼロワンは見送りが賢明|まとめ

ゼロワンのファーストビュー。『知識ゼロから始める資産構築の最適解』と大きく書かれている

資産形成プロジェクトゼロワンを調べた結論を、あらためて整理します。

このプロジェクトは、「AIにまかせるだけ」という言葉だけで中身を語らず、最後は30万円近いシステムの購入へ案内する作りでした。

運営会社は海外法人で責任の所在があいまいなうえ、AIが実際に成果を出したという記録も見つかりません。

「AIが自動で」「知識ゼロでも」

こうした言葉は、期待をふくらませてくれます。

ですが、その言葉を裏づける中身は、どこにも示されていませんでした。

投資の世界には、AIや最新技術という言葉で人を集め、高額なシステムを売りつけようとする広告がたくさんあります。

だからこそ、甘い言葉ほど一度立ち止まり、「何で運用するのか」「誰が運営しているのか」「実績の証拠はあるのか」を確かめる習慣が大切です。

この記事をここまで読んだ皆さんなら、その「見抜く力」はもう身についているはずです。

サイドジョブ新聞は、これからも副業や投資の“儲け話”を、実際に確かめてから事実だけをお伝えしていきます。

焦らず、正しい情報を選んでいきましょう。