Backnumber: 2008年10〜
写ったぁ

邦楽普及に力を入れる歌舞伎義太夫・竹本泉太夫さん

2020. 10.13 (越谷市)
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 「久しぶりのお客さんの拍手や歓声。やはり舞台はいい」としみじみ。古典文化を多くの人に知ってほしいとの思いが増した。

 コロナ禍で3月から歌舞伎は休演。日課の散歩中、偶然入ったのが来た越谷の古民家レストラン。

 「オーナーと意気投合して」組織を作った。「越ヶ谷宿で古典にふれよう実行委員会」だ。第一弾が先月、古民家商業施設で公演した創作浄瑠璃「泣いた赤鬼」。竹本さんの義太夫に三味線、紙芝居も加わった。

 「新鮮だったのか、子どもからお年寄りまで40人に真剣に見ていただいた。大変充実した」と喜ぶ。

 京都市出身で本名は高安勝三。高卒後、俳優を目指すが目が出ない。1979年に「国立劇場第4期竹本研修生」となり、翌80年に30歳で義太夫デビュー。以来、全国の歌舞伎公演で多忙な日々。海外公演も多い。

 「義太夫はさまざまな人物を演じ、別人格になれるのが魅力。舞台の緊張感もいい。発声は健康にもつながる」

 越谷に住んで23年。趣味の水彩画で今回の紙芝居を作る。「今後も紙芝居を用いた新たな義太夫に挑戦したい」という。

 穏やかな笑顔が印象的。歌舞伎公演も復活し、以前の日常を取り戻しつつあるが、「古典や邦楽の新しいファンを増やしていきたい」。目標は定まっている。 GJ(安部 匡一)MN
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