吉川市は、市の概要や施策を紹介する「市勢要覧」を初めてマンガ版として作成し、このほど、刊行した。子育て世帯などの転入が多いことを念頭に、若年層に市政への関心を高めてもらうことを狙っている。同市政策室によると、マンガ版の市勢要覧は全国的にも珍しいという。
同市の「市勢要覧」はほぼ5年ごとに発行されている。新たな市勢要覧のタイトルは「金色のなまず―マンガで見る吉川市―」で、B5判24㌻。特産のナマズとネギにちなんだキャラクター「なまりん」と「吉川ねぎ夫」、市内で暮らす架空の家族が登場して、マンガで特産物や郷土出身の偉人、イベントなどを紹介している。
同市の人口は増加傾向にあり、高齢化率は県や全国の平均と比べて低い。同市政策室は「美南地区など新興住宅地が増え、若い世代の流入も多いので、手にとって親しんでもらえるようマンガ版での発行とした」と説明している。
2万1000部発行し、市内の公共施設で配布しているほか、転入してきた世帯や市内の小学校に配布する。市のホームページでも電子版(PDFファイル)で公開している。
<問い合わせ>吉川市政策室TEL982・5112。
マンガ版の市勢要覧・吉川市が「若い世代に向けて」