吉川市

吉川/障害者らの雇用を促進

就職説明会に80人

盛況だった吉川市就職説明会
盛況だった吉川市就職説明会

 吉川市は8月27日、市民交流センターおあしす多目的ホールで、市内事業者の人材確保、障害者の雇用促進、求職者の就労支援を目的とした就職説明会を行った。同市商工課とハローワーク越谷が主催し、7年前から開催している。今年は、求職者や来年春の大学などの卒業予定者を対象に、「障がい者求人の部」、「一般・大卒等求人の部」合わせて市内や近郊の事業者31社が参加し、約80人の求職者が来場した。
 求職者は、同市だけでなく、三郷市や草加市などからも訪れた。三郷在住の40代男性は「会社に直接応募すると、すぐに面接になるので、説明会を待っていた。いろいろ聞きたい。外壁塗装の会社や介護施設に興味があるので、何社か回っている」と意欲を示した。パートの仕事を探しに来た50代女性は「なかなか仕事が見つからない。パートで働ける仕事の話を一つか二つ聞きたい」と話した。
 一方、事業者側の西山園芸の西山亜弥さんは「花はきれいなイメージがあるが、実際は厳しい。説明していい人が入ってくれれば」と初めて説明会に参加した。電気工事士を求めている高岡電気工業は「未経験でもやりたい人がいれば教育していく。手に職がつく」と若手採用に意欲的だった。
 2026年度から厚生労働省の定める障害者雇用率が現在の2・5%から2・7%に引き上げられることもあって、障害者求人枠には11社が参加した。一般・大卒等求人の部でも「事業者も求職者も年々増えている」と吉川市商工課の染谷憲市課長は話す。「少子化の影響もあるが、若者は自分で職を探すため、説明会にはあまり来場しない。いろいろな会社に話が聞ける機会なので、ぜひ活用を」とハローワーク越谷の小茂田靖所長は話していた。