ゆうちょ銀行が金融教室
子どもたちに正しい金銭感覚を持ってもらおうと、吉川市美南の児童館ワンダーランド(千葉俊樹館長)はこのほど、小学生を対象に「こども金融教室」を開いた。午前の小学1~3年の部には7人、午後の4~6年生の部には8人の計15人が参加した。
「大切なお金を学んでいきましょう」と、ゆうちょ銀行越谷店の根本昌佳店長が講師を務めた。「1円玉と1万円札はどちらが重い?」「破れた紙幣は使える?」などのクイズでは、児童たちが積極的に手を上げ、答えを出し合った。「こんな時どうする?」では、「友人からお金を借りて買うなどの行為はしない」、「プリペイドカードなど見えないお金で友人が何かを買ってくれると言っても、家族のお金だから断わろう」と根本店長はわかりやすく説明した。
そのほか、アポイントセールスやキャッチセールスなど、中学生でも巻き込まれるお金のトラブルも学んだ。
「UFOキャッチャーでお金をたくさん使うから、お金のことを学んでほしい」と、母親の斉藤由里子さん(36)は子どもを連れてきた。最近、小学生にも金銭トラブルの影響が出始めていることから、千葉館長が金融教室開催を企画。ゆうちょ銀行に快諾してもらい、児童館では初めて実現した。
「いろんな小学生が集まる児童館で、夏休みの時期にわなにかかりやすいこともあって開催した。夏休みの思い出の一つにしてもらえれば」と千葉館長は話していた。