吉川市

吉川/詐欺防止などで感謝状

吉川署

左から吉本さん、大谷さん、江田署長
左から吉本さん、大谷さん、江田署長

 吉川警察署(江田浩之署長)は5日、架空請求詐欺防止で三郷市在住の大谷恵子さん(49)に、オレオレ詐欺防止で三郷さつき郵便局の吉本敏雄さん(43)に、それぞれ特殊詐欺被害未然防止の功労で感謝状を贈呈した。また、迷い人の発見・保護功労では、同市在住の福山大和さん(20)に感謝状を贈った。
 大谷さんは7月17日夜、同市内の金融機関のATMで、同市の70代女性が携帯電話で通話しながらメモを書いているところを発見。特殊詐欺を疑い、女性に話しかけて電話を代わるなどして、被害を未然に防いだ。同署からは特殊詐欺水際防止功労者証も併せて贈られた。
 吉本さんは7月23日昼前、来局した同市在住の80代女性から「息子が株で失敗したから現金を振り込む」という話を聞いて特殊詐欺を疑い、同署にホットライン通報するなどして未然に防いだ。
 一方、福山さんは7月8日夜、同市茂田井でアルバイト中、道路に座り込む川口市在住の80代男性を発見。疲れ切った様子だったため水を飲ませ、自動車で同署に送り届けた。
 入院中の父親、和久さん(55)に人助けしたと話したら喜んでいたが、先月26日に亡くなったという。感謝状は母親のエリンダさん(49)と和久さんの遺影とともに受け取った。
 江田署長は「ATMでメモしながら電話かけている人に声をかけることは、なかなかできない。感謝しかない」と話し、福山さんの行動には「バイト中、車に乗せて警察に送り届けてくれた。そこまでの親切はあまり見たことがない。自分を顧みず、相手のことを一番に考えてくれたことはすばらしい。」と感謝していた。

写真中央が福山さん
写真中央が福山さん