吉川市立美南小学校の家庭科室でこのほど、「和菓子作り教室」が行われ、市内の小学生ら約70人が参加した。同小のPTAなどで作る「美南小学校区子どもの体験活動実行委員会」(福田稔行委員長)が実施した。2 部制で、和菓子の「紫陽花」と「朝顔」を作った。
講師を務めたのは市内の和菓子職人兼パティシエの鶴岡善次郎さん(76)。鶴岡さんが事前に練り切りや中に入れるあん、紫陽花の花になる寒天、朝顔の葉になるようかんなどを準備し、当日、児童らに配布。鶴岡さんの手本にならって悪戦苦闘する児童たちのところを回り、手を取って指導した。作品が出来上がると、「きれいに出来たね」「上手だね」と声をかけていた。
今年2月の和菓子教室に続き参加した同小3年の加藤悠羽さん(8)は、「紫陽花の花の寒天を付けるのが大変だったけど、今回もおいしそうに出来た。茶道をやっているので、お茶をたてて一緒に食べたい」と喜んでいた。
鶴岡さんは「毎回、楽しそうに作る子どもたちの笑顔を見られることが幸せ」と話し、福田委員長は「教室を開く度、こちらも学ばせていただくことがある。保護者にも手伝っていただきありがたい」と謝辞を述べた。