吉川市

吉川/話に違和感で通報

吉川郵便局員に感謝状

吉川郵便局葛野局長(右)と小原さん。
吉川郵便局葛野局長(右)と小原さん。

 吉川警察署(江田浩之署長)は6月25日、同署で、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、吉川郵便局の葛野誠局長と小原真弓さんに感謝状を贈呈した。
 5月18日昼過ぎ、吉川市在住の80代の女性が「息子が入院したから100万円下ろしたい」と来局した。女性は落ち着かない様子で、対応した小原さんがお金の使用目的を書いてもらうチェックシートの説明をすると、話に不審な点があった。小原さんは特殊詐欺を疑い、上司2人に相談の上、ホットラインで警察署に通報した。
 小原さんは窓口業務30年のベテランで、保険を担当していたこともあり、「入院費は100万円かからない」と違和感を持ったという。「(女性は)大事な家族のためにとしたこと。お金を守れてよかった」と述べた。葛野局長は「社員が防止に貢献できてうれしい」と話していた。
 今回はチェックシートが被害防止策として役に立った。これは郵便局と警察署がコラボして作成したもので、100万円超の払い出しの際に書いてもらう。車購入など場合によっては見積書を求めるほど、多額の払い出しには警戒している。

自殺防止も感謝の意

入水自殺を防いだ高井課長(右)
入水自殺を防いだ高井課長(右)

 この日はまた、入水自殺を未然に防いだとして、県警本部刑事部捜査第三課の高井研市課長が、江田署長から感謝の言葉を受けた。高井課長は4月6日夕方、非番で、三郷市上彦名の中川に架かる八条橋を散歩中、越谷市在住の20代女性の入水を発見。110番通報するとともに、女性を救助した。高井課長は機動隊水難救助隊に10年間勤務していた。「素人だと溺れることもあるが、高井さんに助けてもらって本当に良かった」と江田所長は謝意を伝えた。高井課長は「水位がもう少し高かったら危なかった。何の躊ちゅう躇ちょもなかった。尊い命が助かって良かった」と話していた。