吉川市

「なまらん体操」 の集い

 吉川市平沼の「沼辺公園」で、1日から同市のオリジナル体操「なまらん体操」の集まりが始まり、地域住民らが参加した。同市健康づくりリーダーの無職、横川泰子さん(68)(同市新栄町)が、「この体操で、自粛疲れによる体力不足を解消し介護予防を」と呼びかけて開いたもの。

 なまらん体操は、2011年に埼玉県立大学(越谷市)などの監修で作られたオリジナル体操。けが予防や健康づくりに効果的とされる。同市のイメージキャラクターの「なまりん」と体が「なまらない」と意味で「なまらん」と名付けた。
 ストレッチや筋トレ、脳トレ、リズム体操など8種類の体操で、同市が養成した市民の「健康づくりリーダー」を中心に各自治会やグループが取り入れている。

 同日、沼辺公園には6人が参加。ストレッチ体操から始まり、ラジオ体操、スクワットなどの筋トレ、脳を活性化する歌やリズム体操など約1時間、汗を流した。70代の女性は「コロナ禍で運動不足。筋トレは少しきつかったけど、体が軽くなったみたいで楽しい」と話していた。
 横川さんは5年前、一人暮らしの親友の女性(84)が認知症になったため、一緒に外出するようになったのをきっかけに、「健康づくりリーダー」になった。「親友の病気で健康の重要さを実感した。一緒にラジオ体操や歌を歌うと彼女が笑顔になった」と横川さん。

 屋内で実施されることの多い同体操は、コロナ禍で休止するところが多かったが、横川さんは「ソーシャルディスタンスを取れば感染予防できる」と公園開催を呼びかけた。
 沼辺公園での「なまらん体操」は毎週月、水、金、土、日曜の午前10時から。雨天時は中止。