オクラ種まき体験 中央中と東中・特支学級
吉川市立中央中学校と東中学校の両特別支援学級が5月23日、オクラの種まきを行った。農林水産業と消費者の架け橋となる商品開発を行っている「のりす(株)」(互泰行代表取締役、吉川市中央)の協力で、指導をしてもらった。安全な食品を選択する力を養い、生産などに関わる人々への感謝の気持ちや郷土愛を育むのが目的で、体験学習の一環として行われた。
午前9時30分から中央中、11時から東中の生徒らと「のりす」の従業員が種まきを実施。棒で土に穴を開け、オクラの種を4粒入れて土をかぶせた。4粒まとめて入れると種同士が固まってしまうので、穴の中で離して植えることが重要という。生徒たちは、穴開け係、種係、土かぶせ係に分かれて作業を行った。生徒たちは「腰が痛い。きついけど頑張る」と慣れない農作業に汗を流し、「できたら食べてみたい」と収獲を楽しみにしていた。
「若いからのみ込みが早い。用意した分があっと言う間に終わった」と作業を指導した「のりす」の井上勝雄さん(49)はうれしそうに話した。オクラを選んだのは、「野菜はスーパーでいつでも買えて季節感がない。季節の野菜を知ってほしい」との思いもあったからという。
7月2日の「なまずの日」、東中学校が収穫したニンジンで「のりす」がニンジンゼリーを作り、市内全校の給食に提供する。「生産者との交流や自分が生産に関わったものを食べることができたり、いい体験ができている」と学校給食センターの澁谷菜七子所長は話す。
今回種をまいたオクラの収穫は7月中旬。そのほか今年は、玉ネギやニンジン掘りも行う予定。どんな給食メニューになるかも生徒たちは楽しみにしている。