パンやクッキー 吉川市役所で週3日 就労に生き生き ■ おいしいと評判
吉川市の社会福祉法人「葭よしの里」の障害福祉サービス事業所「吉川フレンドパーク」が、毎週火、木、金曜日に同市役所1階エントランスでパンとクッキーを販売している。就労継続支援B型を利用する34人が、製造と販売に分かれて行っている事業の一つで、どれもおいしいと評判だ。
「いらっしゃいませ!」と元気よく声を出す須藤彩乃さん(36)は、販売担当。6~8種類あるパンのおいしさを教えてくれた。「お薦めは北海道産つぶあんぱん。メロンパンは製造班がお薦めしています」とニッコリ。ほかに、くるみパン、揚げていない焼きカレーパンなど。パンは1個150円、クッキーは1袋280円。「値段を間違えないようにするのが大変です」と笑った。
芳賀翔太さん(26)は「好きなのはキャラメルチップクッキーで、得意なのはクッキーの型抜きです」と製造、販売両方をこなす。「パンを作る時、生地を同じ分量に分割するのが難しい」と話していた。毎回、パン約40個とクッキー約8袋を用意して、11時40分から販売を開始。売り切れ次第終了となる。「前回来た時はなかったので、やっと買えた。家族と一緒に食べます。楽しみです」と市内で働く古賀みゆきさん(49)。「市役所に来た時は毎回買っている。おいしいからね」と60代男性もファンの一人だ。
「利用者が生き生きして、外の刺激、空気を吸ってくれるのはうれしい」とフレンドパーク職員の渡辺佐恵子さんは話していた。