吉川市

吉川/生きた英語聞き学ぶ

外国人招き国際交流・旭小

外国人と話をする児童
外国人と話をする児童

 吉川市立旭小学校(土倉知子校長)の英語ルームで3月8日、「国際理解教育出前講座」が、同校6年生28人を対象に行われた。同市市民参加推進課、同市国際友好協会が協力した。コロナ禍が落ち着いたことから、同校では外部講師を招いて外国人と会話する授業を行っている。今回は、同市国際友好協会4人と同市市民参加推進課1人が参観し、外国人との交流、会話をメインに児童たちに生の英語に触れる授業を行った。
 講師は、上智大学に通うカメルーン人のアチュジャさん。カメルーンは英語とフランス語が公用語とあって、フランス語を混ぜながらの授業だ。「ハロー」、「ボンジュール」。児童たちは目を白黒させながら、アチュジャさんの後について声を出した。カメルーンの場所は地図、料理などは映像やビデオを流して分かりやすく説明した。音楽を流し、遊びは縄跳び、かくれんぼなど日本と同じような遊びが行われているようで、実際に腕相撲をして児童と対戦し盛り上がりを見せた。
 終盤、3人の児童が前に出て、アチュジャさんと実際に会話した。山﨑千穂さん(12)は「緊張した。話を聞いてくれた。楽しかった」、中村留李くん(12)は「少し英語が分からないところがあったけど、アチュジャさんのジェスチャーや雰囲気で何を言っているか分かった」とうれしそうに話した。アチュジャさんは「グッド。とても楽しかった。外国語に興味を持ってくれたことが印象的だった」と話した。カメルーンでは、知らない人にも「ハロー」とあいさつする。日本人は見知らぬ人とはあいさつしない。「もっと心を開いて話せるといいな」と授業を振り返り、日本の印象を話していた。
 1日には、オンラインで、9人のALT(外国語指導助手)と英会話する授業が同校で行われた。
 「もっと生の外国人の声を聞かせたい。話すことはすごく勉強になる」と授業を行った外国語専科教諭の石井利明先生は、今後も外国人との交流を視野に授業をすると話していた