カキ食べて能登を応援
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県の七尾湾産「能登カキ」を提供するカキ小屋が10日から25日まで、吉川市美南3丁目のイオンタウン吉川美南駅前広場で開かれている。能登の食材を食べることで支援しようと、連日、家族連れらが訪れている。
カキ小屋を開いているのは「J―SOUL出張カキ小屋だるま」(名古屋市中区。疋田匡社長)。同地震で主産地・輪島市の海産物市場は壊滅状態となったが、唯一、出荷を続けている七尾市の「山口水産」からカキを仕入れ、販売している。
1㌔(5~6個)1500円、2㌔(10~11個)2900円、バケツ盛り(18~20個)4900円で、持ち帰ることも、その場で焼きガキとして味わうこともできる。ほかに、能登産のホタテ、サザエ、ノドグロなどを販売している。
「がんばろう能登、復興支援」の横断幕が張られたカキ小屋は来場者で混雑。駒津登さん(82)夫妻は「能登が元気になるように」とカキをほおばっていた。宮本岳彦さん(60)、直美さん(60)夫妻は「カキ小屋を建てている時から楽しみにしていた」と言う。「身は大きく、甘くておいしい」と好評で、用意された700㌔以上のカキは、昼までに約半分がなくなった。
売り上げの一部を七尾湾沿岸の自治体に寄付するほか、義援金箱も設置。先月、愛知、岐阜両県で開いた際に集まった義援金15万8750円は七尾市に寄付した。カキ小屋の濱岡哲也さんは「応援していただき、元気になります」と話していた。