吉川警察署(江田浩之署長)は12 月19 日、自動車盗難被害撲滅キャンペーンにワイヤーフレームの車を貸し出した吉川市小松川の金属加工会社「山口製作所」(山口敦代表取締役)に感謝状を贈呈した。
同署は管内で今年に入り自動車盗難事件が増えていることから、12 月11 日に三郷市の「ららぽーと新三郷」でキャンペーンを行い、市民に被害に遭わないための対策などを広報していた。その際、窃盗グループが使う方法を説明するのに、ワイヤーフレームの車を使用した。
江田署長から感謝状を手渡された山口さんは、「ものづくりを通して社会貢献したいと思っていた。まさかこのような形で役に立てるとは夢にも思わなかった。技術力を知ってもらうきっかけになり、うれしい」と話していた。
江田署長は「地元企業や住民と一体となって、今後も地域の防犯活動を強化していきたい」と強調した。
同社は、設計から板金加工、切断、溶接、塗装、組み立てまで一貫して社内で行う珍しい町工場。ワイヤーフレームカーは、丸棒状の鋼材で車のシルエットを形作ったもので、丸棒曲げ、溶接、塗装の技術が使われている。
吉川/山口製作所が吉川署に車貸し出し 盗難撲滅PRに