「自信につながった」
小小連携On-Line(オンライン)外国語授業が10月27日、吉川市立三輪野江小5年2組と同市立旭小6年生の間で、旭小6年生の教室で行われた。他の小学校同士をインターネットのビデオ会議でつないだ英語のコミュニケーション活動は同市では初めて。
「他の学校とオンラインでつながるのは面白い試み。ICT(情報通信技術)は普段から活用しているので一歩前進」と旭小の土倉知子校長は話した。三輪野江小と旭小は同じ東中学区で、児童はほぼ同じ中学へと進学する。今からコミュニケーションが取れていれば安心だという。
教科の中でも英語は言葉であり、コミュニケーションを取るのにとてもいい題材。外国語専科教諭の石井利明先生は、会話の相手を用意して、何かを伝えたい、相手を知りたいという状況を設定した授業を推進している。「今回はそれを具体化させたもの」という。
授業の初めこそ映像が来なかったり、音声が届かなかったりしたものの、時間がたつとトラブルも落ち着き、児童たちは英語で自己紹介を始めた。初対面にもかかわらず、楽しそうに堂々とした話しっぷり。内容は名前や誕生日、家族についての質問で、知らない者同士だからこそ成立する楽しい会話だ。
授業終了後、寺嶋心穏君(12)は「最初はどうやればいいのかドキドキしたけど、タブレット越しに英語で話しているうちに、すごく楽しくなった。3学期に予定している6年生との英会話が今から楽しみ」と話した。市川碧衣さん(12)は「授業で練習してきたので、お互いの誕生日や家族のことなど、うまく伝え合うことができた。インターネットを使って英会話ができ、自信につながった」とうれしそうに話した。
オンライン英会話授業は今年3月、旭小でALT(外国語指導助手)を相手に行われた。次回は3学期に6年生同士がオンラインで会話する。いずれは小学校と中学校をつなぐことも考えているといい、今回はその一歩となった。