吉川松伏消防組合は12日、心肺停止の傷病者に救命処置を行い、命を救ったとして、西山翔馬さん(31)、石塚隆広さん(55)、曽我牧子さん(40)、中井温太(はるた)さん(21)の4人に感謝状を贈呈した。
同署の発表によると、7月15日午後1時18分頃、吉川市平沼の路上で、男性(74)が突然、倒れた。4人は協力して、119番通報する一方、自動体外式除細動器(AED)の手配と操作、心臓マッサージ(胸骨圧迫)を行って、救急隊に引き継ぎ、男性の命を救った。
教習所や消防署で救命講習を受講したことのある西山さんと石塚さんが中心となり、中井さんが小学校にAEDを取りに行き、曽我さんが迅速に119番通報した。
同市会野谷の同組合消防本部で行われた贈呈式で黒田信浩消防長は、「居合わせた方々が協力し、迅速な通報、AEDの手配、胸骨圧迫の実施と教科書通りの応急手当を実施し、救命につなげてくれた。功績は多大なもので、勇気ある行動に深く感謝の意を表する」と謝意を伝えた。
贈呈式には、吉川消防署の小池稔署長も出席した。曽我さん、中井さんは仕事の都合で欠席した。
AEDで救命、4人に感謝状 吉川松伏消防