吉川市

吉川の小学生 一日市長体験

中原市長と「一日市長」の本田るくさん、立原佑都君(右から)
中原市長と「一日市長」の本田るくさん、立原佑都君(右から)


 吉川市内の小学生2人が8月4日、1日限定で同市長に「就任」し、庁内見学や決裁、現場視察などを体験した。「一日市長」事業は、市の将来を担う子どもたちに市長の公務や市の事業を体験してもらうことで市政への関心を高めてもらおうと1997年にスタートし、今年で27回目。
 今年、一日市長に選ばれたのは、関小学校6年の本田るくさん( 11 )=写真中=と北谷小学校6年の立原佑都君(12)。2人は中原恵人市長から一日市長を委嘱された後、庁内や近くの公園などを視察し、各部署で職員がさまざまな課題と取り組む様子を見学した。
 約2時間に及ぶ「公務」を終えた2人は中原市長から感想を聞かれ、「これだけたくさんの人が仕事をしているから吉川市が成り立っていると思った」(立原君)、「障害者のこととかいろいろな担当があるんだとわかった」(本田さん)と、担当部署の多さに驚いた様子。
 さらに、「自分たちも障害者のこととかを考えて暮らしていきたい」(本田さん)、「これだけの人たちが頑張ってくれていることを思って生活したい」(立原君)と、行政を少し身近に感じたようだった。
 中原市長は、「市長の一番大切な仕事は市民の生命と財産を守ること。それから預かっている税金をどう使えばいいかよく考えて決めること」と説明。2人が単なる「夢」でなく「志」を持って未来を切り開いていってほしいと語りかけていた。