教職員の資質向上目的に
吉川市の市民交流センターおあしすでこのほど、第2回「SouZou(創造)塾」が開かれ、同市と幸手市の教職員ら10人が参加した。
この研修会は、吉川市と幸手市の両教育委員会が協力し、教職員を対象に、5月から来年1月まで、両市で各6回、計12回開催するもの。
市を越えて教職員同士が情報共有や意見交換をすることで、相互啓発や発想の広がり、視野の拡大、教員としての資質向上などを目的としている。
講師は吉川市特任教育支援員、幸手市教委教育支援員で、文教大学講師の大西久雄さん(65)。「情報技術の利用に関する適切で責任ある行為規範」を教える「デジタルシティズンシップ教育」や、「プレゼンテーション」、「ICTの活用」などをテーマに研修する。
この日の研修は「Let's create PBL! ①素材編」と題し、「PBL(プロジェクト・ベースト・ラーニング)」をテーマに行われた。PBLとは「問題解決型学習」のことで、生徒が自ら問題を発見し、自ら解決する探求的習法だ。
大西さんは映画監督の是枝裕和氏が小学校で授業を行った例などを挙げ、「教科」をからめながら”学び”を行い、子どもも教員もワクワクする「総合学習」を提案。「学校の目指す子どもの姿に照らして教育課程に位置づけ、計画することが大事」と話した。
研修のスローガンは「これまでとは違う新たな環境・視点で学び合う」と「異なる点と点を結ぶ創造の機会」。大西さんは「SNSやラジオなどを情報収集源として素材をいかに集めるか。やろうと思っているだけでは遅い。大きなことではなくまずやれるところからやっていこう」と話していた。