八潮市立資料館は地域資料の収集、整理、保存や活用を図るため、地域文書館、地域博物館、文化財センターなどの機能を有する施設として建設された。
館内では常設展や、季節に応じた展示が行われている。また、学芸員の仕事を体験する資料館講座、講演会や見学会などの歴史講座、勾玉づくりやつるし雛づくりなどの体験講座が行われている。
常設展は「水と生活」をテーマとしており、古代の生活の道具や生活復元模型、昔の舟で利用されていた石の碇6分の1サイズで復元された伝馬船や書物などが展示されされている。
また、同館では公文書約700簿冊、古文書約1万2000点を所蔵し、利用時に申請すれば誰でも手元で閲覧することができる。また、一部ではあるものの、デジタルアーカイブで閲覧することも可能となっている。
隣接する明治初期の古民家、旧藤波家住宅では、当時利用していたかまどや囲炉裏などが見られる。
千歯こきや足踏み脱穀機などの道具を使って、小学生が体験学習を行うこともある。また、四季を通じた風景が楽しめ、特にこれからの時期には古民家と紅葉の情緒ある景色が楽しめる。
担当者は「古文書や公文書を直接手に取って調べられる施設。授業や自由研究など、学習にも生かせるので、ぜひ利用してもらいたい」と話している。