◆絵画通信講座全国展開へ
コロナ禍での新しい生活様式の中で、子どもたちは柔軟に対応している。活動の制限が多かった時期だからこそ、興味関心を広げ、趣味に打ち込む姿も多く見られるようになった。オンラインでの講座も多く実施されており、八潮市中央の齋藤洋子さん(50)が主宰する「子ども絵画教室」が行う通信講座「子ども絵画知育検定」もその一つ。
◆自宅で学べて安心
2012年から市内外で同教室を開催していた齋藤さん。これまでは各教室で対面指導を行っていたが、20年2月後半からコロナウイルスによる「緊急事態宣言」の影響で、各教室の開催が不可能となった。
政府の休業要請も出たことから事業継続が困難になる一方、子どもの学びを止めさせたくないとする親の願いや、自身も子を持つ親の立場から、21年には”自宅で安心して絵画の勉強ができるように”と、オンライン教室を構築し、インターネットでの指導をスタートさせた。
◆海外向けサイトも
併せて、国際化へ向け、海外の生徒向けオンラインスクール開催の実現も視野に入れ、まずは英語版のサイトを新設した。「現行のウェブサイトの多言語化を実施し、海外の子どもたちにも利用してもらおうと考えた」と齋藤さん。現在、オーストラリア在住の兄弟2人が、同検定を受講している。
今年3月、全国でオンライン教室の展開が決まり、齋藤さんは準備に追われている。
また、通信講座「子ども絵画知育検定」の開始と同時に大人向けの「子ども絵画講師」の認定通信講座も実施し、講師陣の育成にも力を注いでいる。齋藤さんは「絵に苦手意識持っていたり嫌いだという子どもに簡単で上手に描けることを教えてあげたい」という。
そして、「子どもにも大人にも自信を与え、笑顔にしたい。絵画を通じ、何事にも意欲が持てる環境をつくれたら」と、全国展開に意欲を見せている。
◆全国展開を前に
齋藤さんは本格的な全国展開を前に、6月11日と9月10日の午後4時30分から、「JEUGIAカルチャーセンター」の特別企画として、お試しレッスン(1回1100円、入会金不要)を実施する。
講座の内容は6月が「花火」、9月は「お弁当」。対象は幼児から小学生までで、受講時は保護者同伴が条件。定員は20 人。講座に必要な物や詳細の確認、申し込みなどは「https://culture.jeugia.co.jp/sp/lesson_detail_0-48236.html」から行う。