八潮市

命の重さ伝える授業

 八潮市立八幡中学校(市川真志校長)はこのほど、3年生131人を対象に「いのちの授業」を実施した。
 この授業は同市独自のカリキュラム。市内の中学3年生全員を対象にクラス単位で実施しており、今年で11年目。講師は2017年に「母子衛生研究会」主催の「第39回母子保健推奨賞」を受賞した同市の助産師、直井亜紀さん(51)。
 直井さんはスクリーンを使いながら、「子どもは母親の胎内にいる時から生きる力を発揮し、両親の愛情を受けてこの世に生まれてきた」ことを強調し、「命と体と未来を大切にしてほしい。自信をなくした時は、今日の話を思い出してもらいたい」と生徒らに訴えた。
 授業を終えて、田口由梨亜さん(15)は「普段は話題に上らない、生や性の大切さを学べた」と話し、「自分が生まれた時のことを想像したら、とても感動した」と授業に感銘を受けていた。
 市川校長は「八潮市ならではの素晴らしい取り組み。子どもたちにはこの貴重な体験を今後の生活に生かしてもらいたい」と話した。