草加警察署と地域防犯推進委員(南越谷支部)、八潮市の3者はこのほど、八潮市南後谷地域で戸別訪問を実施し、特殊詐欺被害が増加する時期に合わせて啓発活動を実施した。
戸別訪問は地域における防犯活動の一環で、草加署を中心に定期的に実施。特に県内全域で特殊詐欺被害が増加傾向にあることや、首都圏で強盗事件が多発していることから、「簡易型警告・自動通話録音機」を配布し、海外からの詐欺電話を受けないため、国際電話の発着信を無償で休止できる「国際電話不取扱受付センター」について啓発した。また、屋根の修理やリフォーム、貴金属の買い取り、水道管の無料点検など、自分で頼んでない業者を安易に家に入れないことなどを呼びかけた。
警察官らの訪問を受けた男性は「予兆電話だけでなく、屋根が壊れているか確かめるために車を駐車させてほしいと言われたなどという話を聞いたことがある。戸別訪問で見回りをしてくれることも心強い」と話した。また、高齢の主婦は「先日も不審な電話がかかってきた」と警察官に相談していた。
八潮市交通防犯課は「地域住民らによる監視の目が重要。散歩の時でも目を光らせることが犯罪の抑止につながる」とし、草加署生活安全課では「市役所などと連携して市民らの防犯意識向上につなげたい」と話していた。
八潮/特殊詐欺に注意を 警・民・市が戸別訪問