八潮で母親が議員に要望
八潮市大瀬の子育て応援助産院「さら助産院」が10月22日、「育児をしやすい」「子どもに優しい社会になってほしい」と願う親の言葉を議員に届ける「議員さんと育児を語る会」を八潮メセナアネックスで開き、16組約30人の親子が参加した。
自民党県議団の白土幸仁政調会長、宇田川幸夫政調会長代理、逢澤圭一郎政調副会長、同党市議団の篠原亮太総務会長の4人が出席。集まった母親らの意見に耳を傾けた。
母親たちからは「育児休業の取得は原則1歳までとあるが、その上限を引き上げてほしい」「出産退院時から最低1週間は父親の育休を必須にできないか」「子育てアプリなどを使い、手続きの簡略化や育休手当の支給期間が早められないか」「おむつ自販機をもっと設置してほしい」などの意見が出たほか、「子育てに関わる専門職の言葉に傷つく人も多い。専門職にしっかりした研修を」と苦言を呈する人や、父親と子育ての意見が食い違う現状を涙ながらに話す人もいた。
これに対し議員4人は「子どもまんなか社会を進めていくにあたり、計画や予算付けなども考えている」「待機児童で困らないよう急ピッチで対応を進めている」「子育て応援給付金もよりやりやすい制度を考えていく」「産婦人科用の土地の確保は出来ているが、誘致が難しい」などとはっきり意見を述べた。
会を主催した同助産院院長の直井亜紀さんは「高齢者問題や年金問題を課題に思う期間は長いが、妊娠・出産や産後の時期はほんの一瞬。『あれ?』と思ってもすぐ待機児童問題や学童問題などに意識が移っていく」とし、「特に初めての妊娠や育児だとわからないことも多い。だからこそ、助産院でよく聞く母親の声をまとめて、具体的な要望として議員の方々に届けていきたい」と話していた。