八潮市

八潮/災害時 タオル掲げ安否確認

伊勢野自治会で配布

 八潮市の伊勢野自治会(朝田和宏会長)はこのほど、今年度の自治会加入世帯に「安否確認タオル」を配布すると発表した。

 タオルは34×86㌢と大きく、視認性に優れた黄色い生地に赤い文字で「無事です」と「連絡先」「名前」が印刷されており、これを玄関や郵便受けなどに掲げることで無事を知らせることができる。外から一目見てわかりやすくすることで、安否確認活動をする人々の手間を省き、救助が必要な人をいち早く発見することができるよう工夫されている。購入枚数は予備を含め600枚。同自治体の540~550世帯に配布する。

配布する「安否確認タオル」を手にする朝田会長

 昨年10月に行われた防災講演の講師から「高齢や障害などで足が動かず、取り残される人もいる」という話を聞いたことや、自治会加入率減少による対策などを考慮し、導入を決めた。今後、自治会による防災訓練などにも使用し、地域の防災意識の向上を図るという。

 朝田会長は「本来、自治会未加入世帯にこそ必要ではある。高齢者1人になると自治会を抜ける人も多いので、今後の課題としてそうした世帯にも何かできることはないか検討していきたい」と話している。