八潮市

八潮市長選大山氏3選

 任期満了に伴う八潮市長選と市議選(定数21)が5日、投開票され、市長選は現職の大山忍氏(64)(無所属)が、新人で元市議の郡司伶子氏(77)(無所属、共産推薦)を破り、3選を果たした。大山氏は集まった支援者や各首長らと万歳三唱し、「人、まち、社会の『健康』をテーマに、共生、共働で安心・安全の街づくりを推進していきたい」と抱負を述べた。当日の有権者数は7万4471人。投票率は市長選、市議選共に39・37%で、市長選、市議選共に過去最低を記録した(市長選は前回無投票、前々回46・03%、市議選は前回39・50%)。

当19,332 大山 忍 64 無所属 現
  9,107 郡司伶子 77 無所属 新  (選管確定)

 現職と新人の一騎打ちとなった八潮市長選は、現職の大山氏が、新人で元市議の郡司氏を大きく上回り、3選を果たした。
 開票作業は、深夜まで続いたが、午後10時半の開票の中間速報を受けた大山氏は勝利を確信し、事務所に集まった支援者たちと万歳三唱し、当選の喜びを分かち合った。

 今回の選挙戦で大山氏は、「人、まち、社会の『健康』がテーマ」とし、コロナ禍の課題解決をはじめ、「脱炭素、プラスチックごみなどの環境対策の課題への対応」を強調した。
 さらに、「2期目に進めてきた『住みやすさナンバー1への第2章』に『安心、しなやか、多彩』を組み入れ、さらに促進させる」と訴えた。

 大山氏は3期目に向けて、「まずはコロナ対策を推進」とし、「一人ひとりが手を取り合い、SDGs(エス・ディー・ジーズ=持続可能な開発目標)の理念を基に市政に取り組む」と抱負を述べた。山積する課題に3期目にどう取り組むか手腕が問われる。

 一方、郡司氏は「市民の声が行政に届いていない」とし、「学校給食」や「市役所新庁舎への建て替え」の課題を前面に押し出して市民に訴えた。
 郡司氏は「選挙前には、大山氏側から市庁舎や給食の政策などが出て、市政にくさびを打ち込むことができた。市民に主張を受け止めてもらい出馬した意味はあった」と述べた。