アニメに声を吹き込む「青少年アニメ・アフレコ体験講座」が12月10日、八潮市中央の「八潮メセナ」で、市内在住・在学の小学生~20歳を対象に開かれ、アニメやゲーム好きの約40人が参加した。
講師はテレビアニメ「クレヨンしんちゃん」監督の武藤裕司(活動名はムトウユージ)さんと、同作品で野原家の裏側の一軒家に住む若夫婦の妻、鳩ヶ谷ミッチーを演じる声優の大本眞基子さん。
講座は2部構成で、前半はオリジナルキャラクターを作成し、後半は「クレヨンしんちゃん」の動画に合わせてアフレコを行った。
オリジナルキャラクターを描く子どもたちのところを講師の2人が順番に回り、武藤さんは「このキャラクターの特徴は?」「発想がいいね」などと声をかけ、大本さんは子どもたちにキャラアクターの特徴やしゃべって欲しいセリフや性格などを聞きながら、そのキャラクターの声を演じると、子どもたちの目がぱっと輝いていた。
「クレヨンしんちゃん」のアフレコ体験では、参加者が交代で挑戦。講師の2人は「いい声だった。上手」「感情が伝わってきた」などと、子どもたちに声をかけていた。
潮止中1年の水野有紀さん(12)は「イラストやアニメを見るのが好き。自分が描いたキャラクターの設定を教わり、自分では発見できなかった部分を教えてもらえてよかった」と笑顔。同中1年の宮村夏彩さん(13)は「好きな声優さんに自分が描いたキャラクターを演じてもらえて感激した」と目を潤ませていた。
この体験講座は武藤さんが八潮市出身という縁で1998年に始まった人気講座。大本さんは翌年から参加している。コロナ禍で一時中止となったが、4年ぶりに再開した。武藤さんと大本さんは2017年度に「八潮市応援大使」にも任命されている。