八潮市の「伊勢野自治会」(朝田和宏会長)は9月1日から20日までの3日間にわたって、同自治会加盟約600世帯のうちの70歳以上の高齢者約300人に「敬老の日」のお祝いとして防災グッズを配布した。
防災グッズは懐中電灯や非常灯、夜道でも作業ができる明るさのワークライトにもなる「非常灯付きCOBワークライト」と、1食分の非常食のセット。ライトは自治会費から購入し、非常食は市役所がストックする非常食の中から、賞味期限が短くなったものをいただいて、活用したという。
同自治会は例年、老人福祉センター「寿楽荘」で敬老会を開いてきたが、昨年はコロナ禍で中止。今年もイベントは中止となったが、朝田会長(53)が「イベントの代わりにできること」として、防災グッズを配布することにした。
高齢者らに防災グッズを手渡した佐藤健三副会長(70)=写真右=は「こういう時でもないと顔を合わせる機会がない。人と人のつながりを大切にしたい」と述べ、「いつまでもすこやかにお過ごしを」と声をかけていた。