八潮市木曽根の不動産会社経営、田中信夫さん(77)の自宅の庭で、バナナが花を咲かせた。
このバナナは昨年秋、友人から株をもらったもの。冬になり枯れたかと思われたが、春になるとぐんぐん育ち始め、高さは当初の2倍の約3㍍に。「南洋の植物だから驚くほど成長が速い」と田中さん。
大きな葉が次々に生えた後、花のつぼみを包んだ苞(ほう)が現れ、やがて開花が始まった。約30個ついた実は日々大きくなっている。株も1株から3株に増えた。水はたっぷりやっているが、施肥は2度ほどしかしていないという。
バナナは20~30度が栽培に適した温度とされ、栽培適地は沖縄など。八潮の、温室でもない露地でどんどん成長していることに「温暖化の影響でしょうか」と不思議がる。
「子どもの頃、バナナは高級品で、食べるのがもったいなかった。庭に実がなるとはびっくりです」と田中さんは話している。
南国気分 バナナに花 庭ですくすくと成長 八潮・田中さん宅