「埼玉中小企業家同友会東彩支部」(髙橋正哲支部長)はこのほど、「地域に根差した企業と地域貢献」をテーマにした講演会を、県立八潮高校(白井智也校長)の1、2年生を対象に行った。
働くことの大切さを知り、興味や関心を持ってもらうのが目的。特に1年生には「生活している地域に関心を持ち、郷土のために主体的に関わることができる」こと、2年生には「生活している地域と自分自身の進路意識を結びつけながら、地域貢献について考えることができる」ことに重点を置いた。
訪問介護の「ユアーズケアサービス」(三郷市三郷)の運営責任者、宮田誉之介さん、「やしお薬局」(八潮市南後谷)の薬局長、伊藤暁則さん、金属鋳物製造業「山本工機」(八潮市木曽根)の山本成年さんの3人が、地域に根差して仕事をすること、感謝の気持ちをもって仕事をすることの大切さについて講演。最後に髙橋支部長は、「地域には地元の人でも名前を知らない多くの企業や業種がある。こうした機会が、人生の選択肢として進路を考える生徒の一助になればありがたい」とし、「今後も企業を知ってもらう機会を増やしたい」と話した。
講演を聞いた生徒会副会長の赤松庵さん(17)は「療法士を目指しているので、特に訪問介護の宮田さんの話が心に響いた。また、各企業の取り組みなど、細かい部分について知ることができ、今後の進路選択の際に生かしたい」と話していた。