八潮市内の小学4年生から6年生を対象にした「第8回八潮ふるさと体験教室」が13 日、市立八條北小学校近くの田んぼで行われ、市内各小学校から参加した45 世帯143 人が泥んこになって田植えを体験した。
この教室は、八潮市商工会青年部(豊田忠正部長)が子どもたちに食の大切さを学んでもらい、他校の児童や地域市民との交流を通じて郷土愛を育んでもらおうと、2016 年から実施している。市内の若い農業者で作る八潮市青耕会(石井純一会長)が技術指導に当たり、コシヒカリの苗はJAさいかつから寄贈してもらった。
同小体育館で大山忍市長らが参加して開会式を行った後、約500㍍離れた田んぼに移動。靴下や靴を脱いで素足で田んぼに入ると、子どもたちから早くも歓声が上がった。
「束から3本ぐらいちぎり、苗の葉っぱが全部水につからないように」とやり方を説明された後、保護者も交えて横一列に並び、一斉に田植えをしていった。ぬかるみに足を取られて転んだり、カエルに驚いたりしながら、約1時間で作業を終えた。
初参加の大原小学校4年、安達寛太郎君(9)は「泥んこの田んぼは少し気持ち悪かったけど、苗を植えるのは楽しかった。お米を田んぼで作ることがよくわかった」と喜んだ。父の自営業、寛之さん(45)は「子どもが何でも興味を持つのは大切」と話していた。豊田会長は「天気ももってくれ、無事開催できてよかった。こうした体験を通じて、子どもたちには八潮を愛し、ずっと住み続けてほしい」と期待していた。
稲刈りは9月頃行われ、脱穀、精米して参加者に配られる。
泥んこで田植え体験 八潮市内の小学生ら、食の大切さ学ぶ