草加市立歴史民俗資料館(草加市住吉町)では企画展「桃の節句展」が3月12日まで開かれている。
同館が所蔵する明治期、昭和期、平成期の各年代で特徴の異なる「七段飾り雛人形」や、昭和期の「五段飾り人形」、関東圏では珍しい「御殿飾り雛」(昭和期)などが展示されている。ほかにも、源氏物語絵巻を蛤に落とし込んだ「源氏物語貝合わせ」なども展示され、雛人形の歴史や変遷、桃の節句の意味などについても展示パネルなどで学ぶことができる。また、同館主催の「つるし飾り制作講習会」の講師、仁平佳子さんとその弟子や受講者らが作成したつるし飾り、桃の節句にちなんだ掛け軸など、館内に桃の節句にまつわる約200点が展示されている。
同館職員は「江戸時代に一世を風靡した『享保雛』をはじめ、各時代の飾り雛、最近ではなかなか見られない『御殿飾り雛』、毎年好評のつるし雛などを展示している。この機会に春色に彩られた同館の『桃の節句展』を楽しんでもらいたい」と話している。
開館時間は午前9時から午後4時30分まで。月曜日休館。入館料は無料。駐車場がないので、公共交通機関などを利用する。
<問い合わせ>草加市立歴史民俗資料館☎922・0402。