令和4年度の「草加市文化賞」にハーピスト(ハープ奏者)の篠﨑史子さん(76)が選ばれ、11月7日に同市役所で授与式が行われた。
同賞は市の文化・スポーツ振興に貢献し、功績が特に優れている個人や団体に贈られるもので、1988年の制定以来、篠﨑さんを含め28人が受賞している。
篠﨑さんは桐朋学園大学を首席で卒業。在学中は〝日本ハープ界の父〟と呼ばれるヨセフ・モルナール氏に師事した。卒業後はアメリカ留学を経て、70年の「イスラエル国際ハープ・コンクール」で3位に入賞。以後、日本を代表するハープ奏者として数々の賞を受賞し、後進の指導にも取り組んでいる。
また、同市と「日本ハープ協会」などが主催する「国際ハープフェスティバルー草加市」の開催に、第1回目の89年から今年までの34年間にわたり携わり、メインコンサートの出演や審査員などを務め、ハープの演奏活動や指導で市民文化の向上発展に貢献したことが高く評価された。
授与式で山川百合子市長は「来年は音楽都市宣言から30年目。今後も音楽を気軽に楽しめる街づくりを進め、市民文化の向上と発展に協力してもらいたい」と述べた。
篠﨑さんは「受賞は励みになるが、私を支えてくれたフェスティバルの委員の方々と一緒にいただいたものだと思う。今後もコンクールやフェスティバルが長く続くよう見守りたい」と喜びを語った。