草加警察署は10月31日、行方不明になった70代後半の女性の早期発見に貢献したとして、警察犬「フレイル オブ S・ウイスタリア号」(シェパード、雄8歳)と、警察犬指導士の小林勝さん(53)に感謝状を贈った。
同署によると、10月25日、長年世話をしている友人が女性宅を訪れ、家事などをしていたところ、目を離した隙にいなくなっていた。女性は認知症で、世話をしている間、「おばあちゃんの家に行きたい」と話していたという。
友人は女性が通うデイケア施設に連絡する一方、自ら女性を探したが、発見できなかった。午後5時頃、同施設が警察に届け、同署が小林さんに連絡して、午後8時頃に警察犬による捜索が開始された。
女性は午後8時42分、自宅から約1㌔離れた同市新栄4丁目の団地内で発見された。薄手のセーター姿で、拾った竹をつえ代わりにして、自動販売機の脇にたたずんでいた。小林さんに「足が痛い」と話したという。
小林さんは「午後9時を過ぎると一気に気温が下がる。冷え込む前に発見できてよかった」とし、フレイル号を「よくやってくれた」と褒めていた。