障害を持つ子の保護者らで作る「草加光陽育成会(草加市手をつなぐ親の会)」(森田とし子会長)は11日、同市の草加駅東口のアコスホールで、創立50周年の記念式典を開き、約100人が出席した。
同会は、「障害があっても人として尊ばれ、よりよい人生を送ってほしい」と、1971年にダウン症の子を持つ7人の母親が結成した「つぼみ会」が母体。
77年に「草加市心身障害児・者父母の会」となり、93年に市民団体「教育と福祉をすすめる会」と一本化して、「草加市手をつなぐ親の会」と改称した。さらに、2006年に現在の「草加光陽育成会」と改称して、福祉の発展に尽力してきた。
式典では、同市内の男性保育士でつくる和太鼓集団「草加 保育魂」がオープニング演奏を行った。また、市内の福祉事業などに尽力した、元・草加市長の今井宏さん(81)ら計10人に感謝状が贈られた。
森田会長は「50年の長きにわたり、諸先輩方が障害者のために尽力してきた。支援を続けていただける方々に心からお礼を述べたい」と謝辞を述べ、「障害がある子どもが生まれても、不安なく心豊かに暮らせる社会作りを今後も続けていく」と決意を新たにしていた。