草加市で平均年齢81歳の音楽サークル「マリンバアンサンブル’99」がコロナ禍でも困難を乗り越えようと活動を続けている。
メンバーは岡本道子代表(85)、荒井美恵子さん(88)、金山康子さん(70)の3人。
敬老の日を前にした18日、同市柿木町の「草加市総合福祉センター・であいの森」で「人生100年時代マリンバコンサート」を開き、「聖者の行進」や「さくらさくら」「荒城の月」など10曲を熱演。また、昨年立てた、手品師との共演で手品の定番曲「オリーブの首飾り」を生演奏するという目標も達成した。
同サークルは1999年、同センターの音楽講座修了者を母体に、約20人で結成された。現在、3人が毎週金曜日、同センターで練習を続けている。譜面を読むことができないため、ボードに一音一音をカタカナで書き、歌って頭に入れてから演奏する。習得するのに時間がかかるが、諦めずに練習を続けているという。
岡本代表は「思うように手も体も動かず、苦労することもあった。人生100年を目指し、頑張る姿を見せたかった」とし、「数多くの人に見てもらい励みになった。演奏にも力が入った」と喜んでいた。
指導する同市在住のマリンバ奏者、竹花真弓さんは「年齢ではなく諦めない心が今回のステージにつながった。今後も目標を持ち続けて達成し、より高度な目標に挑戦し続けてもらいたい」と話していた。