草加市

草加の旧道3町会が合同の「かわら版」

旧道の3町会が合同で「草加宿場町通り 四五六(しごろ)丁目のかわら版」を創刊

 草加市の旧日光街道沿いの神明1、2丁目から住吉地区にまたがる3町会(四丁目、五丁目、六丁目各町会)が、このほど、独自のコミュニティーペーパー「草加宿場町通り 四五六(しごろ)丁目のかわら版」を創刊し、町会加入者や希望者などに配布して好評だ。A4判のフルカラー4㌻。年4回のペースで発行する。

 原型は「五丁目町会」(同市住吉)発行の「五丁目かわら版」。会員の郷土史家、染谷洌さん(84)が編集人となり、地域の話題などをA4判2㌻で年4回、発行してきた。マンション族など若い世代が増えても町会加入者は増えず、「地域のコミュニティーが希薄で、災害時などが心配」というのが発行の動機だった。同町会は、かわら版の効果で加入世帯も増えた。

 そこで、四丁目、六丁目町会も同様の悩みを抱えていたため、3町会が協力し合い、合同のかわら版が誕生した。3町会が印刷費を負担し、防災士や子ども会役員など8人の「草加宿場通り四五六丁目号合同かわら版編集部」を立ち上げ、7月に創刊号を発行した。

 巻頭では、町会名が旧地名の「四・五・六丁目」を使っている理由など紹介。「おしゃれな町中のベンチ」「草加よもやま話」などを掲載し、シリーズ「四五六丁目の防災ガイド」は、防災倉庫の位置や専門家のアドバイスを順次掲載していく。町民からの情報も店舗に置いた投函ボックスで集め、紙面に反映する。

 編集員の新井由木子さん(54)(書店店主)や、堀川礼子さん(49)(子ども会役員)は、「まちの話題となり、住民同士の交流が深まるような企画で取材していきたい」と張り切る。

 2000部を町会員や希望者、公共施設に配布した。次回発行は10月の予定。