草加市の国指定名勝「おくのほそ道の風景地 草加松原」で7、8日の2日間、松の「こも巻き」が行われた。
越冬のため松の樹皮のすき間に潜り込もうとする害虫を、巻き付けた「こも」に誘い込んで駆除する江戸時代から伝わる害虫駆除法。来年の啓蟄の日に取り外して焼却処分する。
毎年、立冬の日に合わせて行われる風物詩で、カメラやスマートフォンなどで作業風景を撮影する市民も多い。
7日は同市が委託した造園業者が2人1組となって、松の木の地上から1~1・5㍍ほどの位置に「こも」を巻き、上下2か所をわら縄で縛って固定していった。造園業者の岩永正次さん(71)は「今年の虫の量も例年通りだと思う」と話していた。
松並木は1792年(寛政4年)に植えられたと伝わる。地元草加のシンボルとして、「日本の道100選」にも選ばれており、1・5㌔にわたり計634本の松が植えられている。
草加松原“冬支度”