19、20日 川柳文化センター
草加市で唯一の木版画愛好会「朴(ほお)の木」(伊藤健造会長)が19、20の両日、草加市立川柳文化センターで行われる「川文まつり」や、12月2~8日にアコスギャラリーで開催する作品展に向けて、制作に精を出している。
同会は1992年発足。
現在、60~80代の14人が会員となっている。
一つの作品を作るのに、人にもよるが1か月はかかる。原画を描き、木版画を彫り、色をのせていく。一つ一つ色を重ねて刷っていくため「同じものがないのが魅力」と佐々木宗彦さん(80)は話す。大きく削ったり、細かく彫ったり、個性が出るのも木版画の面白さという。
月2回の例会での版画作りのほか、版木、和紙などの共同購入、プロ版画家を招いての講演会、展覧会見学などを実施している。また、毎年、1人1か月分を担当して手刷りで作るカレンダーや川文まつりで子どもたちに木版画を体験してもらうなど、地域文化の向上にも一役買っている。
季節のはがきや年賀状などを友人にプレゼントしている会員もいる。
特定の講師を置かず、会員同士で木版画の技術を教え合い、木を削る触感を楽しみ、交流を深めている。同会では会員を随時募集している。
<問い合わせ>
伊藤会長☎070・3965・0909。