力士と交流を深めることで子どもたちの心身の健全な育成を図ろうと、「市民体育祭夏休み草加っ子相撲教室」が8月26日、草加市立清門小学校の体育館で行われ、市内の児童約270人が参加した。
講師は市内にある追手風部屋所属の大相撲力士、大栄翔関と、付き人の日翔志さん、大翔成さんの3人。
子どもたちはまわしを締め、四股やすり足、押し相撲などを練習。大栄翔関らは児童の動きを見ながら「上手です」「強いね」などと言葉をかけた。
その後、大栄翔関らと子どもたち数人による取り組みが行われると、保護者たちも手に汗握って、一生懸命、児童たちを応援した。大栄翔関らは子どもたちを軽々と持ち上げる見せ場を作ったが、数人の子どもたちに押されると「だめだー」などと声を上げ、土俵を割っていた。最後は同小の奥村勇校長と大栄翔関による結びの一番。奥村校長が下手投げで大栄翔関を土俵に転がすと、熱気は最高潮に達した。
奥村校長は「子どもたちの心と体を鍛えるきっかけになれば」と話し、子どもたちからは「動きや技を真似られるよう頑張りたい」「夏休みのいい思い出ができた」などの声が上がっていた。
大栄翔関は「子どもたちの元気に押されて3人ヘロヘロ」と汗を流しながら、「子どもたちはよい環境にいるので、国技である相撲の歴史や伝統を学び、興味を持ってもらいたい。一人でも力士が育ってくれたらありがたい」と話していた。