草加市

草加/困難越え20周年 草商連、にぎわい創出

「暮らしに不可欠」 市長から感謝状

 草加市商店連合事業協同組合(三井忠代表理事)の設立20周年記念式典が1日、同市のアコスホールで行われた。

 式典で三井代表理事は、「2014年の設立10周年以降の10年間には、新型コロナによるパンデミックなど、今まで経験したことのない未曽有の出来事が起きた」とし、感染症防止対策として全組合員にマスクやアルコール消毒薬、体温計などを無料配布したことを挙げた。

 また、まちのにぎわい創出として「街グル㏌草加」の開催、「草加の商店街グルメガイドブック」「クーポン付き冊子」の発行、市内全域を対象としたスタンプラリーの実施を列挙した。
 さらに、今年1月の能登半島地震では、組合傘下商店会(街)から多くの義援金を拠出し現地に贈るなど、被災地支援に貢献したことにも言及した。

山川市長(左)から感謝状を贈 られる草商連の三井代表理事


 来賓として参加した草加商工会議所の野崎友義会頭は「中小企業は人材不足や生産性の格差などの課題、多様化する顧客ニーズやデジタル化の対応に直面している」と指摘。「こうした現状に立ち向かうためには、組合と企業経営者の集まりである商工会議所の団結力や行動力、事業継続力が必要とされる。今後も連携強化を図っていく」と強調した。

 また、山川百合子市長は「地域に密着した商店街の活性化は市民の暮らしに欠かせない」と述べ、感謝状を三井代表理事に手渡した。
 一方、三井代表は草加商工会議所の野崎会頭に感謝状を手渡した後、「商工会議所の新会館に飾ってほしい」と壁掛け時計も手渡した。

 同協同組合は1974年に市内商店の社会的地位向上と繁栄を目指し、「草加市商店会連合会」として結成された。2004年には地域経済の活性化と組合員の売り上げ増進による経営安定化を図るため、中小企業等協同組合法に基づき、同協同組合として設立された。