草加市

草加/水の中で笑顔いっぱい

障害者 親子で水泳体験

母親とコーチがフォローして背中で浮く子ども
母親とコーチがフォローして背中で浮く子ども

 公益財団法人草加市スポーツ協会主催の「障がい者水泳体験会」が4日、県立草加東高校の屋外プールで行われた。前半は、小学生以上が親子でペアになって水慣れをするレクリエーションで、6組12人が参加。後半は、中学生以上の一人で水に入れる子を対象に、遊びに泳ぎの練習が入るもので、8組13人が参加した。
 前半は、プールの縁を持ってのカニ歩きから始まり、子どもたちは恐る恐る足のつかないところまで進んで行った。初めは親に抱えられて怖がっていたが、次第に一人で水中を歩けるように。親がついていくのがやっとのペアもいた。「背中で浮いてみよう」「輪になって回ってみよう」「今度は宝物を拾ってみよう」など、趣向を凝らした遊びに子どもたちは夢中で、ヌードルを使ったトンネルくぐりや滑り台上りでは笑顔いっぱいになっていた。
 「最初は緊張して顔がこわばっていたけど、次第に笑顔になってきた。どこまでできるのか、一緒にプールに入って理解できた」と、参加した母親は子ども以上に喜んでいた。
 草加市柿木の「市民温水プール」が建て替えで使えないため、同校で3回目の体験会となった。今年からは同市松原の草加かがやき特別支援学校のプールでも行われ、障がい者水泳体験会は2回開催されている。
 同協会で障害者スポーツを担当する荒井雅美さんは「体験会は喜んでもらえたと思う。かがやきでも行ったので、リピーターが来てくれた。今後は練習会を定期的に行いたい」と話していた。