草加市

草加/水難事故多発の夏 プールで救命訓練 草加署

 草加警察署は7月23日、同市立松原小学校のプールで水難発生時の救命訓練を実施した。

元県警機動隊スクーバ隊の河野和由さん(右)から、水に浮かぶ被害者の搬送方法を学ぶ警察職員


 夏季、特に7、8月には水難事故が多発する。このため、水難事故の際に出動し、救出救助や水中での捜査を行う県警機動隊スクーバ隊にかつて所属していた地域課の河野和由さん(58)が指導者となり、交番やパトカーに配備されている救命胴衣や救命浮輪などの装備資材を活用して、救命活動の習熟訓練を実施した。


 訓練には最初に現場に向かうことになる地域課の職員10人が参加。着衣泳に始まり潜水、浮上方法、救命浮輪の投げ込み方や人海戦術での救助方法、水に浮かぶ被害者への救命胴衣の着せ方や運搬方法などを学んだ。

 河野さんは「自分の泳力を鍛えるのが一番」としながらも、「万一の時は自分の命を最優先しながら資機材を活用し、人命救助を行うことになる。経験することで実際の救助に生かせれば。今後も訓練を行い、技術向上を目指したい」と話していた。