高齢女性に声かけ コンビニと郵便局
草加警察署は6月11日、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、ファミリーマート草加瀬崎二丁目店(米田圭吾オーナー)のパート店員、矢崎圭子さん(52)と草加郵便局(竹下智雄局長)の局員、市川新吾さん(50)に感謝状を贈った。
矢崎さんは4月28日午後6時30分頃、高齢の女性がスマートフォンで話しながら慌てた様子で来店し、高額な電子マネーカード複数枚を購入しようとしたため、理由を聞いた。女性が「個人情報委員会から電子マネーカード30万円分を購入するように言われた」と話したことから、特殊詐欺を疑い、同署に通報するなどして被害を未然に防いだ。
一方、市川さんは5月10日午前11時頃、高齢の女性が携帯電話で「保険料、還付」などと話しながら来局し、どうしたらよいかわからない様子や、還付金のやり取りが聞こえたことから怪しいと感じ、声かけした。女性は電話の相手に指示されるまま別のATMに向かおうとしたが、このまま誘導されないようにと警察に連れていき、被害を未然に防いだ。
感謝状を手渡された2人は「人に感謝されるのはよい気分」とし、「市民の大切な財産を守り、被害を未然に防ぐことができて良かった。今後も怪しいと感じたら声かけをしていく」と声をそろえた。
同署の岩﨑英紀署長は「地域の人々が高い関心を持ち、声かけや通報をしていただけることに感謝しかない。金融機関の皆さまが最後のとりで。引き続き地域の力で守っていただきたい」と謝辞を述べた。