草加市

草加/障害者 スポーツで交流 4施設対抗 利用者、職員ら一丸

優勝は「Lento」

「転がせデカボール」競技で奮闘する参加者
「転がせデカボール」競技で奮闘する参加者

 「草加市障がい者施設交流スポーツ大会」が7日、草加市瀬崎の市スポーツ健康都市記念体育館メインアリーナで行われた。「あある」、「Lento」、「蒲たんぽぽ公英の丘」、「YUI WORK」の4施設から、利用者、職員、保護者ら計137人が参加した。
 交流イベントに参加することで、社会参加のきっかけを作ってもらうのが狙い。公益財団法人草加市スポーツ協会、「草加光陽育成会」(森田とし子会長)が主催した。
 大会は昨年9月に続き2度目。内容は、個人競技と他の施設との交流競技をより楽しめるように見直した。「個人で頑張りたい人、皆で頑張りたい人などさまざま。今回はそれをどちらも入れた種目にした」と同協会職員の荒井雅美さん。昨年、声の大きさだけを競ったものを「チームで対抗歌合戦」にして、どちらが大きな声で歌えるかの勝負にした。昨年、バケツにボールを入れた競技は「ハイ・ボールはいかが?」にして、ブルーシートの上にあるボールをどのチームがより高く上げられるかを競った。4施設の参加者をミックスしたチーム編成にして、交流を深めるものとなった。最後に行なわれた「転がせデカボール」は、大玉を力を合わせて転がし、速さを競った。「速く、速く」などと声が上がり、笑いに包まれた。この競技は施設対抗戦にもなっていて、参加者全員、力が入っていた。施設対抗は2種目、交流競技は3種目。施設の参加者代表は「楽しかったです。またやりたいです」などとうれしそうに感想を話していた。
 施設対抗の優勝はLentoだった。昨年同様、司会進行を務めた同育成会スポーツ担当の兼子博さん(59)は「ハイ・ボールで負けて悔しくて泣いている人がいました。この悔しさを来年にぶつけてほしい」と参加者に話しかけ、次回開催を約束した。
 「スポーツをする機会があまりない。今回のように施設でできて良かった。ぜひ、来年も来てほしい」と荒井さんは話していた。