草加市

草加/正しい練習法を伝授 ランニング指導

市民ランナー31人 走り方や呼吸法学ぶ

陸上競技協会指導員から走り方などを学ぶ市民ランナー
陸上競技協会指導員から走り方などを学ぶ市民ランナー

 公益財団法人草加市スポーツ協会は1日、草加市松江の市民体育館とまつばら綾瀬川公園で、初の「ランニング・クリニック」を開いた。参加者31人が上級者、初心者など三つのクラスに分かれて、同市陸上競技協会の指導員6人から走行前のストレッチや練習方法などを教わった。
 陸上競技協会副会長で、スポーツ協会職員の藤掛泰好さんが、「陸協にトップアスリート並みに走力のある選手が入ってきたので、市民ランナーに(練習方法などを)還元しよう」と考えたのがきっかけ。指導に当たった野村洋一さん(46)、枡本裕真さん(31)、工藤陽貴さん(28)、玉澤良太さん(27)、森貴樹さん(42)、二宮慎さん(23)らが所属する陸協は、県駅伝大会で第5位に入った猛者ぞろい。参加者も練習に熱が入った。
 体育館ではストレッチが行われ、肩甲骨や股関節を入念に回して可動域を広げた。正しいランニングやけがの予防には、肩甲骨や足の付け根を広げ、関節周りを温めることが必要で、「筋肉より関節を広げることが重要」と講師たちはアドバイスした。その後、1㌔を5分で走るAチーム、ジョギングを楽しむBチーム、初心者のCチームに分かれ、1時間ランニングを行った。Aチームは早く走るための練習方法などを学んだ。
 フルマラソン3時間43分の記録を持つ草加JOGSの元木満恵さん(63)は、3時間30分を目指すために参加。「とてもためになった」と話した。走り方の指導を初めて受けた内田智穂子さん(60)は、やったことのない心拍数を上げる練習メニューを教えてもらい喜んでいた。
 Bチームの倉持寿美子さん(70)と西谷栄子さん(70)は、「吐くより吸うことを意識する」と呼吸の仕方を教えてもらった。また、手は拳を握ると肩に力が入るので、小指と薬指を軽く握り、親指は出す形。腕は振るのでなく、肘を引くようなイメージで走るようにと指導されていた。
 参加者たちは、日頃の練習で足りないところを講師に聞けてうれしそうだった。藤掛さんは「これからもスポーツ協会と連携して、市民への陸上競技やランニングの普及を図りたい」と意欲満々だった。