草加西高フェア 教育系授業の一環で
県立草加西高校(沖田潤子校長)が2日、草加市の草加アコス1階正面イベント広場で「草加西高フェア2024」を行った。草加アコスとの地域連携の一環。同校の家庭科「保育基礎」の授業を選択している生徒が同校の活動の様子を発信した。
同校は、全日制の普通科の中に文系、教育系、福祉系、医療系、理系があり、2年生になると生徒の希望に沿った授業を選択できる特色がある。今回は、保育士や幼稚園教諭など目指すす教育系選択の2年生が、子どもたちに折り紙を教える実践学習を、学校のPRを兼ねて行った。
生徒たちは子どもたちに人気の「トトロ」や「ペンギン」の折り紙を教えた。ただ、「子どもの考えと私の考えが違うからうまく伝えられない」、「教えるのは難しい。折り紙を折るだけでも子どもにとっては大変」などと教える難しさを学んでいた。
一方、「ハートを作る」と、父親の小倉雅樹さん(36)、妹の梨央ちゃん(2)と一緒に来た真央ちゃん(4)はやる気満々。上手にできて喜ぶ子どもの笑顔を見た生徒たちは、「教えるのが難しくても頑張れる」と笑顔だった。
教育系では資格取得はできないものの、希望職種の技術を学ぶことができる。保育基礎では、保育園や幼稚園で実習を行い、家庭科保育技術検定を受けて基礎的な技術を身に着け、約8割が毎年、保育系の大学、短大、専門学校などに進学している。
この日はアコス7階で私立高校の進学フェアが開催されており、「興味がある人に見てもらえたら」と家庭科担当の千代澤啓子教諭は話していた。 折り紙の後は、放送部による「紙芝居上演」、書道部による「水書き書道体験」が行われ、道行く人を楽しませていた。