水防訓練 防災意識高める
豪雨などの災害などに備えた草加市の「水防訓練」が5月17日、同市松江の建設部資材置き場で行われ、新任職員ら103人が土のう作りや水消火器による消火を体験した。
市では出水期に入る6月を前に、浸水被害防止に使用する土のうを市の全職員が作製し積めるようにするため、30年近く前から毎年訓練を行っている。
この日は、今年入庁した職員やまだ水防訓練を受けていない2年目の職員、指導に当たる建設部職員、草加八潮消防組合の職員らに加え、市と災害協定を結んでいるサンキョーのアミューズメント施設「SAP」の従業員4人が参加した。参加者は9班に分かれて土のう作りに挑戦。15立方㍍の川砂から約1300袋の土のうを作った。同時に、2班ずつ、水消火器を使った消火訓練も行った。
土のうは随時、消防署に渡され、そこから希望する市民に配布される。昨年は大雨による道路冠水などもあり、1年で約350袋が利用された。
同市建設管理課の荒井寿文課長は「市民の生命と財産を守るため、毎年実行している。職員の意識向上にもつながり、成果も上がってきた」と話していた。
訓練には山川百合子市長も短時間参加し、「万一の時、適切で迅速な対応が行えるよう備えていただきたい」と激励していた。