草加市

“分火”した聖火展示

 東京2020パラリンピックの聖火を県内17市町村から「朝霞中央公園陸上競技場」(朝霞市)に集めて、ランタンに分火して各自治体で展示する“聖火ビジット”が各地で実施された。

 19日、草加市では柿木町の総合福祉センター「であいの森」に関係者ら約50人が参加して式典が行われた。同施設利用者の諏訪恵子さん(31)が聖火のともったランタンを持って入場し、「草加市オリンピック・パラリンピック推進委員会」の上手一雄会長(86)がランタンを大切に受け取った。

 その後、聖火を設置する展示台の除幕式が、同委の榎本武彦副会長(73)と利用者の西村和彦さん(52)の手によって行われた。展示台は同施設の利用者らが製作したもので、粘土で作成したキャラクターのほか、「がんばれ日本」などの応援メッセージが添えられている。

 また、草加市出身でボッチャの日本代表・高橋和樹選手や同市ホストタウンであるコロンビアのパラリンピック水泳競技団に向けた応援動画も公開された。

 浅井昌志市長は「多様性を認め、一人ひとりの人権を尊重し、誰もがスポーツに取り組め、草加市から共生の輪が広がることを期待する」と述べた。