草加市

草加で復興のヒマワリ満開

 草加市松原の獨協大学前の伝右川沿いで、“復興のヒマワリ”500本が満開で、見頃のピークとなり、道行く市民らの目を楽しませている。

 このヒマワリは、同市のNPO法人「うるおい工房村」(吉田光明理事長)が、東日本大震災の被災地、福島県のNPO法人「チームふくしま」が取り組む「福島ひまわり里親プロジェクト」に賛同し10年前から栽培している。障害者の作業所が、「ハイブリッド・サンフラワー」というヒマワリの種を製造販売し、全国の企業や学校などが〝里親〟となって栽培するプロジェクト。

 採れた種は福島県に送られ、学校などに無料配布、復興のシンボルとして育てられ、その種から油を搾り、バスのエネルギーなどに活用されている。

 草加のヒマワリは、「うるおい工房村」の会員約30人が、川沿いの約150㍍の土をならし、5月下旬に種をまき、草取りや追肥などして育て、7月中旬に開花した。

 見頃が終わった後に花を摘み取り乾燥させ、福島県に送る予定。9月には、花で草木染めの黄色いスカーフ作りを楽しむという。この活動で同工房村は、「彩の国美緑づくり」活動団体として県知事から認定された。

 染野政夫・副理事長(75)は「毎夏ここで咲くヒマワリを楽しみにしている人が増え、激励の声をいただく。復興支援も込めて今後も長く続けていきたい」と話す。