草加商工会議所(野崎友義会頭)はこのほど、市内事業所の経営者や従業員向けに、独自の「新型コロナワクチン接種確認証」の発行を始めた。全国の商工会議所では初の試み。
県などが海外渡航者向けの「ワクチンパスポート」を発行しているため、会員から「商工業者向けの証明書が発行できないか」との声が寄せられ検討してきた。
接種確認証の対象は2回のワクチン接種が済んだ希望者。確認証は名刺サイズのラミネート加工した小型カード(縦約5・5㌢、横約8・5㌢)。この確認証により、顧客や取引先などの感染への心理的不安を軽減し、安心安全をアピールできる。市民へのワクチンの関心を高め、接種推進にも協力する方針。
希望する事業所は、従業員の氏名と、接種場所で受け取るワクチン接種済証のコピー(生年月日など個人情報は消去)など証明できるものを添付し、同商工会議所に申請する。 確認済証の表には、事業所名、氏名、接種日、同商工会議所が確認した日、同商工会議所印があり、裏に接種済証のコピーが表示される。発行は無料で同商工会議所会員以外にも発行する。
同会議所は、市内の小売店や飲食店で確認証を提示すれば、各種サービスを受けられ消費拡大につながるよう推進したい考えで、 「商談の際に携帯し、接客の際に名札と一緒に示すことで、安心安全な事業所のPRにつながる」としている。すでに、日本商工会議所などから問い合わせがあるという。
<問い合わせ>草加商工会議所928・8111。